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簡化太極拳教材模範映画をめぐって
「一言一行見真功」李徳印

 李経梧先生は中国で最初の教材用の映画(当時、ビデオはまだ無かった)で模範動作を行った。当時、誰をモデルとして起用するかで大いにもめたようだ。太極拳界の大御所、李徳印先生が李経梧先生の回想録に当時の様子を記されているのでここで紹介する。

 李経梧先生と私の家は父の代からの付き合いである。私は1957年に大学試験に合格し、北京に来た。当時私の叔父の李天驥が国家体委武術処に勤めていた。彼は幾度となく李経梧先生の武徳と拳芸を語ってくれた。それらの話の中で李経梧先生が簡化「太極拳」の映画の教材用模範となることを引受けた話が強く印象に残っている。当時の環境は現在とはまったく違う。1956年に簡化「太極拳」が編定されたばかりで、この簡化「太極拳」は規範が明確で学び易く、あっという間に全国に太極拳ブームを引き起こした。このブームの流れで、全国向けの映画教材をはじめて撮影することとなった。

 しかし、このことに対し、太極拳界から様々な非難が起こった。簡化の流れで伝統が無くなってしまう事や、レベルが下がってしまうこと、自分の地盤が危うくなることを憂う声が起こった。この状況の中で、どのような人に簡化「太極拳」の模範役をやってもらうかが難題となった。功夫があるだけでなく、人徳があり、誰もが喜んで受け入れる人でなくてはいけない。そして太極拳界内外の人を説き伏せられる人でなくてはいけない。国家体委主管部は悩んだ末、経梧先生を選んだのである。この選択は経梧先生を悩ませた。
 
 全国武術大会で金メダルを取った呉式と陳式太極拳の真伝の名家が、楊式太極拳である簡化「太極拳」を勉強し映画教材になることは、利益少なく、危険ばかりが伴うことである。しかし、経梧先生は快く引受け、撮影を見事に完成させたのである。このことはより多くの人々に太極拳を広げたということだけでなく、武術界にも門派にこだわり過ぎないという新しい風を吹き込み、みなの手本となった。

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